意義・目的

フラワーソンは、一般市民が同じ方式により同じ日に一斉に植物を調べる、全国的にも他にあまり例のないプロジェクトです。この調査には、次の4つの意義があります。

① 植物の分布情報を充実させ、共有する

自然環境に対する関心が高まっている現代において、「どんな動植物がどこにすんでいるのか」という情報は、何を考えるにもまず基本となる情報の一つです。しかし、北海道には約2000種以上の植物が生育しているとされるものの、これらの種がどのような地域・どのような環境に生育しているのか、きちんと把握されているわけではありません。フラワーソンでは、市民の力によって、「北海道の植物」を理解するための基本データをたくさん集めることができます。

②季節・気候の変化を知る

フラワーソンは、毎回同じ6月中旬に開催しています。そのため、過去の結果と比べることによって、今年の季節の進み具合を知ることができます。過去の開催では、2002年や2007年は例年に比べて特に雪どけが早く、2週間近く季節の進みが早かったため、調査結果でも夏に咲く花が多く確認される傾向が見られました。

③ 環境の変化を明らかにする

自然豊かな北海道においても、さまざまな経済活動が原因となって、植物の種類や数が減少しています。フラワーソンによって花の変化を継続的に追跡すれば、環境の変化の一端をつかまえることができるかもしれせん。この調査を長く続けることによって、将来役立つ成果につながることが期待されます。

④ 植物への関心を高め、気持ちを共有する場として

自然観察会など、仲間同士で自然に親しむ場は増えていますが、普段交流のない広い範囲の地域で大勢の人たちと一緒に同じ目標のために調査をするというのは、なかなかない機会です。全道の結果と見比べて、自分たちの住む地域の自然についてあらためて考えてみたり、同じ調査に参加した仲間と気持ちを共有して、新たな活動に取り組んだりして、活動を拡げる足掛かりにしていただければと、思っています。

自然豊かな北海道においても、さまざまな経済活動が原因となって、植物の種類や数が減少しています。フラワーソンによって花の変化を継続的に追跡すれば、環境の変化の一端をつかまえることができるかもしれせん。この調査を長く続けることによって、将来役立つ成果につながることが期待されます。自然環境に対する関心が高まっている現代において、「どんな動植物がどこにすんでいるのか」という情報は、何を考えるにもまず基本となる情報の一つです。しかし、北海道には約2000種以上の植物が生育しているとされるものの、これらの種がどのような地域・どのような環境に生育しているのか、きちんと把握されているわけではありません。フラワーソンでは、市民の力によって、「北海道の植物」を理解するための基本データをたくさん集めることができます。